みなさんの実家は片付いていますか?
「親がものを捨てられなくて荷物であふれている」なんて方も結構おられるのではないでしょうか。
前回はお片付けのアドバイスを紹介しましたが、ご実家を片付ける時には注意しなくてはならないことがあります。
自分のおうちの片付けと同じように進めてしまうとトラブルになることも…
今回は、実家を片付ける時に親ともめないための方法やスムーズに進めるポイントについて紹介していきます。
目次
何のために片付けるのか
実家に帰ると荷物が多いのが気になる、何となく雑然としていて片付いていない、などが気になる方もおられるのではないでしょうか。
雑誌やネットニュースで「実家の片づけに何百万かかった」「何年も片付けでやっと終わった」といった記事を目にすることがあると、今のうちに実家を片付けなければと思われる方も少なくないと思います。
自宅であれば、自分やそこに住む家族の判断で捨てたり家具の配置を変えたり出来るのですが、実家は親のものです。勝手に片付けることはできません。
長く生きている分思い出もたくさんありますし、捨てたくないものもたくさんあるでしょう。ある程度ものに囲まれている方が安心する方もおられます。
親が片付けの必要性を感じていなければ、「勝手に片付けられた」と怒りを買ってしまう可能性もあるでしょう。
考えなければいけないのは、なぜ片付けが必要なのかです。
高齢になればなるほど、暮らしやすい家である必要があります。
暮らしやすいというのは、
・安全で動きやすい(つまずかない、特に夜間の寝室→トイレの動線)
・つかまりやすい
・物が出しやすく、しまいやすい(探しやすい)
・掃除がしやすい
という意味です。
自宅内での転倒事故というのは意外と多く、転倒して骨折したとなると、痛みや転倒への恐怖から活動量が低下して、全身の機能低下に繋がりやすくなります。
動線上に荷物がおいてあると、足をひっかけたりして転ぶ危険があります。
それだけではなく、腰の高さほどに積み上げられた荷物についつい手をついて、荷物が崩れてそのまま転んでしまうといったこともあります。
中には、手すりかわりになるからと言って荷物を積み上げている方もおられるのですが、とても危険です。
手をつく必要があるなら、きちんとした手すりや動かない家具などを利用することをおすすめします。
親が暮らしやすい家にしたいというあなたの思いを伝え、そのために片付けるんだという目的を親と共有し、支障のない範囲で片づけるのがよいでしょう。
実家のお片付けで注意したいこと
親の気持ちが片付けに向いてきたなと思ったら、実際にお片付けに移ります。
ここで注意したいポイントは3つあります。
声掛けの仕方に注意しましょう
上から目線の言い方で親のプライドを傷つけるのはNGです。せっかく前向きになっていた気持ちを消極的にさせてしまいます。
親を気遣う言葉が、片づけを成功させるコツです。
気遣う言葉
・掃除するよ
・使いやすくしまおう
・体が心配だから
・これだと不便じゃない?
使うとよくないかも…
・捨てようよ
・それ、いつ使うの?
・汚いよね
・片づけようよ
「片付けさせてもらう」という気持ちでやりましょう
「片付けてあげる」と自分の思いを押し付けて行動しがちですが、「片付けさせてもらう」というように、親の意思を尊重することを忘れないようにしてください。
事故につながる危険のある場所から始めましょう
放っておくと怪我をする危険性のある場所で、片付けの同意が得やすい場所から始めるのがオススメです。
廊下・玄関・庭
片付けに親の同意の得やすい場所です。壊れた物など不要な物は撤去し、庭は草むしりや剪定をしましょう。
居室・寝室を含む床
直置きの物は転倒の原因になるので必ず捨てるか移動させてください。段ボールなどがあれば中身を確認して片付けましょう。
浴室・トイレ
扉の周りに大きな物があると地震で閉じ込められる危険性もあるので注意します。床の上のストック用品は移動させてください。
棚の上
食器棚や棚の上など手の届かない場所には、ほとんど使わない物が置かれています。確認して廃棄するか、残しておきたい場合は地震があっても落下しないようにしましょう。
まとめ
実家をお片付けする時には、親の気持ちを尊重しましょう。
押し付けるのではなく、怪我をしたりしないように、今より暮らしやすい家に一緒に変えていこうという気持ちで取り組めたらいいですね。
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いかがでしたか?
今回は実家のお片付けについてご紹介しました。
ものが多く、片付けをすることで家族の気持ちがまとまっている場合は、専門家に協力してもらうのもひとつの方法です。
トカノハートでは、東京23区・関東全域で生前整理の代行を承っております。収納のアドバイスや、介護がしやすいお家づくりのサポートも行っております。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!