コラム

独居老人とは?増加傾向の理由やリスク・支援策を知ろう

少子高齢化の進む日本では様々な問題が浮き彫りになってきています。
この記事では、高齢化とともに今後増えていくと予想されている「独居老人」について解説していきます。
「独居老人とは何か」や「どのようなリスクがあるのか」「独居老人の支援策」を知りたい方はぜひご一読ください。

誰もが当事者または関係者になり得る問題なので、リスクや支援策を今記事で知ることが備えの助けになれますと幸いです。

独居老人とは?

独居老人とは、一人で日常の生活をしている高齢者のことを指します。
一人暮らしになる理由には、パートナーが亡くなってしまった・家族が離れたところに暮らしているが、住み慣れた地域から離れたくない・一人暮らしの生活に満足しているといった例が挙げられます。
加えて、社会的にも少子化や核家族化が進んでいるため独居老人の増加に、より拍車がかかっている現状となっています。

高齢者の一人暮らしは今後も増えてく

独居老人が増加している原因はさまざまですが、生活に必要なものをインターネット経由で調達できるようになったことで外に出る必要性が減ったことや、未婚や子供のいない男女が増加傾向にあること等が挙げられます。

内閣府の発表によると、65歳以上の一人暮らしの者は男女ともに増加傾向にあり、昭和55年には男性約19万人・女性約69万人、総人口に占める割合は男性4.3%・女性11.2%でしたが、平成27年には男性約192万人・女性約400万人、総人口に占める割合は男性13.3%・女性21.1%という結果となっており、今後もさらに増加していくと予想できるでしょう。

参考

独居老人の抱えるリスク

独居老人の抱えるリスクにはどのようなものがあるのでしょうか?一つ一つ解説していきます。

認知症の進行

高齢化により発症のリスクがあがる認知症は、一人暮らしの高齢者が自ら適切に対処することは難しく、知らぬ間に進行してしまった結果注意力や判断力が低下し、あらゆるトラブルに繋がってしまうこともあります。

症状が軽いうちに認知症の進行に気づくことができれば進行を遅らせるなど適切な対処ができるため、一人暮らしの高齢者にとって認知症の進行は大きなリスクと言えるでしょう。

孤独死

独居老人の中には、職場やなんらかのコミュニティーに入って社会と繋がりを持つことはなく、「孤立してしまっている高齢者」も多くいます。
そんな高齢者が経済的貧困に陥り医療費を自身にかけられず病気を放置してしまったり、急な体調不良でも助けも求められなかったりすることで、孤独死という最悪の結果を迎えてしまうケースも少なくはありません。

頼れる人がいない状態で一人暮らしをしている高齢者には、急な体調変化が命取りになってしまうのです。

詐欺などの犯罪や金銭トラブルに巻き込まれやすくなる

特殊詐欺と呼ばれているワンクリック詐欺や振り込め詐欺など、高齢者をターゲットにする詐欺が多発しています。
その中でも一人暮らしの高齢者は、脅されたり急かされるようなことを言われてもすぐに相談できる人がおらず、結果として詐欺にあってしまう方が多いことからターゲットに選ばれやすいと言われています。

また、経済的に困窮している独居老人の中には、家賃や光熱費などの支払いが滞り、生活ができなくなってしまう方も少なくありません。

リスクの対処法は3つ

行政やNPO法人のサービスを利用する

家族や頼れる人が周りにいない場合でも、行政やNPO法人・民間サービス等を利用し支援を受けられます。
入浴や散歩補助などの身体介護から、洗濯や掃除などの生活介護まで、日常生活の中で困っていたことを解消できるサービスが多数利用可能となっています。

そのほかにも地域交流ができるストレッチやウォーキング・おしゃべり会などもあるので、その方の状況や目的にあったサービスを見つけることができます。

家族の協力

ご家族が遠方に住んでいることで、一人暮らしをしている方もいるでしょう。
その場合は、遠くにいても様子や状況を把握できる見守りサービスを利用することで万が一に備えられます。
近年では、センサー式や訪問式などプライバシーがきちんと守られる形で見守りできるサービスもたくさん出てきているので、見守る側と見守られる側、どちらの立場でも生活に取り入れやすい環境になってきています。

生前整理で老後の準備を

重いものを持ち上げたり、棚の奥にしまっていた物を取り出したり、人によってさまざまではありますが、年齢を重ねていくと今までできていたことができなくなる場合も多くなってきます。

そのような問題を根本から解決するために、生前整理を行う方が増えてきています。
中には、縁起が悪いなどの理由で「生前整理」という言葉を敬遠する方もいらっしゃいますが、実際の「生前整理」は、老後を快適に過ごすための前向きな作業なのです。
ご自身が後々大変な思いをしないように、生前整理を行うことも対処法の一つといえます。

生前整理とは?いつから始めるべき?意味やメリットデメリットを解説します

トカノハートでは生前整理を承っております

いかがでしたか?
今回は独居老人の増加傾向の理由やリスク・支援策についてご紹介していきました。

トカノハートでは東京23区・関東全域で生前整理の代行を承っております。
ご依頼を検討されている方はお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!