コラム

高齢化が進み、終活という言葉が浸透しつつある現代では、「生きているうちに身の周りのあらゆることを綺麗にしておく」という選択をする方が増えてきています。
この記事では、生前整理の意味やメリット・デメリットをわかりやすく解説していきます。

「生前整理」という言葉は知っているけれど、具体的に何をするのか・どんな意味があるのかわからない。という方はぜひご一読ください。

生前整理とは

生前整理とは、ご自身が元気なうちに身の周りの整理をしておくことを意味しており、具体的には、財産の整理・自宅や部屋の整理・デジタル機器に保存されたデータやアカウントの整理などが挙げられます。

元気なうちに生前整理を行うことで、所有者がおらずゴミになってしまうものを減らすことができたり、自身の人生を改めて振り返る機会にできることから、「遺品整理」ではなく、「生前整理」を検討する方が増えてきています。

主なやること

生前整理での主なやることは、言葉通り「身の回りを整えること」ですが、その過程では不要なものを廃棄・寄付する、財産になるものを売却する、快適に余生を過ごせるよう自宅や部屋を清掃するなど、さまざまなことを行います。

いつから始めるべき？

生前整理を始める時期は60代以降が多く、大きな区切りとして60歳を選んだり、長期的に行うことを想定しながらタイミングの良い時期を選ぶ方が多い傾向にあります。

とはいえ、おかれている環境や考え方の数だけパターンが存在しており、最近では30代や40代などの若いうちから、急な事故や病気による自身の最期に備えて、生前整理を行う方も増えています。

生前整理のメリット・デメリット

早いうちにやっておくことで、あらゆる問題を解決できる生前整理ですが、メリット・デメリットには以下の点が挙げられます。

メリット

本人を含めた家族間で思い出を共有できる

大きなメリットとの一つとして挙げられるのが、ご本人、ご家族共に思い出に触れる時間が生まれることです。
生前整理を行うご本人は、思い出に触れながら改めて人生を振り返ることで、残りの人生を謳歌するヒントを得ることにも繋がり、ご家族は、ご本人との大切な思い出の品を綺麗な状態で管理することができます。

生前贈与や売却を検討できる
体力のいる作業ですから、年配であればあるほど判断に迷うことも多くあるでしょう。
そんなときに贈与や売却の選択肢があれば「これは売却して財産に変えよう」「これは息子に渡して使ってもらおう」など、前向きで未来に繋がる選択ができます。
生前だからこそ、大切な人に、自分の意志で譲渡することができるのです。

所有者がいるので、全てがゴミになることがない
悲しいことに、どんなに思い入れのあった物でも、亡くなった後の整理では所有者がおらず「ごみ」となってしまうことがあります。
所有者がいる生前整理では、そのようなケースがなくなり、適切な処理をすることができます。

デメリット

労力がかかる
生前整理をしようと決めて少しずつ進めていたけれど、思ったよりも労力や手間がかかることから、いつの間にかやめてしまっていた。という方も少なくはありません。
労力がかかってしまう点は、生前整理の大きなデメリットといえるでしょう。

費用がかかる
生前整理では、不用品の処分に費用がかかります。また、大きな家財道具を処理する際、業者への依頼が必要になる場合もあるので、どの程度費用がかかるのかを事前に確認して無理のない計画を立てることをお勧めします。

生前整理は、プロに依頼するのがおすすめ

メリットもあればデメリットも存在する生前整理ですが、実際に始めるとなると、

上記の4つの中から誰が行うかを選ぶことになります。
4つそれぞれ利点は存在しますが、

このような要望を持つ方は、業者やアドバイザーに依頼することをお勧めします。
デメリットの二つ目に挙げられていた費用に関しては、プロに任せる場合、依頼する業者によって大きく変わってきます。
ご自身の要望と費用感に合った相談先を探すことで、無理なく始めることができますよ。

まとめ

いかがでしたか？
今回は、生前整理の意味やメリット・デメリットについて解説しました。
生前整理と一口にいっても、方法や、行う理由はそれぞれです。

ご自身、またはご自身のご家族に必要だと思った方は、これを機に生前整理を始めることをお勧めします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました！

 

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