大切な人を失う悲しみの中、残された遺品整理は、ご遺族にとって大きな負担となります。
特に、故人の形見となった衣類を手放すことは、簡単ではありません。
「この服を最後に着ていたのはいつだったか」「この服を着て笑っていたな」など、様々な思い出が蘇り、心が揺さぶられることでしょう。
今回は、亡くなった方の衣類の処分について、その時期や方法についてご紹介していきます。
ご遺族の皆様が、故人への想いを大切にしながら、今後の生活へと一歩を踏み出すためのサポートができれば幸いです。
目次
亡くなった人の物は処分した方がいい?
大切な方の衣類を処分するのは、心が痛むこともあると思います。
ご自身が手元に置いておきたいと思うのであれば、無理をして処分する必要はありません。
ここでは、亡くなった方の衣類の取扱いについてよくある質問にお答えします。
亡くなった方の衣類の取扱いについてよくある質問①
亡くなった人の服を着るのは風水的にどう?
風水では、物にはその持ち主の気が宿ると考えられており、亡くなった人の服を身につけることで、その人の気持ちが自分に伝わってしまうため、亡くなった人の服を着るのはよいことではないとされています。
ただ、亡くなった方の服を着ることで、ポジティブな気持ちになることもありますので、一概に良くないとは言えないのではないでしょうか
亡くなった方の衣類の取扱いについてよくある質問②
亡くなった人の服を「もらう」であればOK?
亡くなった方の服をもらうことについて、明確な「OK」や「ダメ」という答えはありません。
「形見分け」ということで亡くなった人の衣類をもらうこともあるでしょう。
実際に着用しなくても、大切に保管したり、リメイクしたりすることもできます。
亡くなった人の物でも捨ててはいけないものはある?
亡くなった人の衣類でも、安易に処分してしまうと、後で後悔してしまうかもしれませんので、丁寧に仕分けましょう。
遺品整理で捨ててはいけないもの
遺言書や財産関連の物を捨てないことはもちろんですが、亡くなった人の衣類についても注意が必要です。
全ての衣類を処分する前に、亡くなった人を思い出させる特別な衣類がないかを確認するようにしましょう。
その人が特に大切にしていた衣類や特別な思い出がある衣類は残すことも検討してみてください。
この作業は、自分だけでなく、ご家族やご友人と行うことをおすすめします。
ひとりで作業すると感情的に負担が大きいこともありますし、他の人にとって思い入れのある衣類を処分してしまうと、のちのちトラブルになる可能性があります。
まだ使用することが可能な衣類は、慈善団体やリサイクルセンターに寄付することを検討するのもよいでしょう。
亡くなった人の持ち物が他の方の役に立つことで、ご遺族にとっても慰めになることがあります。
亡くなった人の物の処分時期はいつ?
家族や親族が亡くなった場合、残された衣類はいつ処分すればよいのでしょうか。
死後何日という区切りはない
一般的には葬儀直後、諸手続き後、四十九日法要後、相続税の申告前など、区切りのよいタイミングでおこなうことが多いようです。
ご親族の中には亡くなった方の衣類に思い入れがあり、形見分けとしてもらいたいと思う方もいらっしゃるかもしれません。
意見を聞かずに勝手に処分するとトラブルのもとになりますので、葬儀や四十九日、一周忌法要など、親族が集まりやすいタイミングで処分すれば、遺品整理や形見分けの話し合いもスムーズに行えるでしょう。
ただし、状況によっては早目に処分した方がよい場合もあります。
亡くなった方が賃貸物件に住んでいた場合、衣類をそのままにしておくと余計な家賃が発生しますので、早めに処分するのが賢い判断です。
特に急ぐ必要がなければ、気持ちの整理ができたタイミングで衣類を処分するのがよいでしょう。
亡くなった人の物の処分でよくある質問
亡くなった人の物や衣類を処分する場合に、よくある質問をまとめました。
亡くなった人の物の処分でよくある質問①
普通ごみに捨ててOK?
衣類は燃えるごみや資源ごみとして、自治体に回収してもらうことが可能です。
自治体によって処分方法が多少異なる場合があるため、各自治体のルールをしっかりと確認しましょう。
量が多い場合には一度に回収してもらえない場合もあるため注意が必要です。
一番お手軽で一般的な処分方法と言えますが、人によっては故人の愛用していた服をごみで出すなんてと罪悪感に駆られる方もいるかも知れません。
その場合はご供養に出す等も検討してみましょう。
亡くなった人の物の処分でよくある質問②
スピリチュアルや宗教に考慮すべき?
亡くなった人の物を処分する際の時期や方法について、宗教によって違いがあることもありますし、スピリチュアルを気にする場合もあるようです。
中国の旧暦で特に「除日(じょじつ)旧暦の23日」や「破日(はじつ)旧暦の4日」といった日が物を捨てるのに良いとされており、風水的に方位も気にされる方もいらっしゃいます。
亡くなった人が信仰していた宗教や宗派に沿った方法や時期に整理を行ったり、ご遺族で相談しあって進めることで、故人への敬意を示すことにつながるでしょう。
亡くなった人の物の処分でよくある質問③
思い入れのあるものが捨てづらいときはどうすべき?
亡くなった人への思い出が強くて捨てられない場合は、時間が解決するのを待ってもかまいません。
衣類を自分用にリメイクすることで、使いやすくなることもあります。
もし、どうしても処分しなければならない場合は、写真に残してデータ化するのもおすすめです。
亡くなった母の服を着た人のケース
亡くなった人の服を着ることで、その人が見守ってくれると感じることもあるようです。
ある女性は、お子様の習い事の発表会に、亡くなったお母さまが気に入っていたワンピースを着用されました。
生前、お母さまは、お孫さんの習い事をとても応援してくださっていたそうです。
その女性は、亡くなったお母さまのワンピースを着ることで、ご自分とお母さまの大切な思い出を改めて感じただけでなく、「お母さまと一緒に発表会を見に行くことができたようです」と話していらっしゃいました。
亡くなったお母さまもそのように感じていらっしゃることでしょう。
亡くなった人の物の処分でよくある質問④
亡くなった人の布団の処分はどうすべき?
布団は、自治体のルールに従って収集してもらうことが可能です。
粗大ごみとして出す際と可燃ごみとして出す際でルールが異なりますので、よく確認してください。
ゴミとして処分することに抵抗がある場合は、寄付や布団供養という方法もあります。
亡くなった人の物の処分でよくある質問⑤
故人が寝ていた布団はそのまま使える?
「亡くなった人が使っていた生活用品は処分する」という地域もあるようですが、亡くなった人が生前使っていた布団を使ってはいけないという決まりがあるわけではありません。
汚れが目立つような布団でなければ、そのまま使う方もおられます。
まとめ
遺品となった衣類の整理の時期は、ご自身やご家族の状況に応じたタイミングで行うようにしましょう。
場合によっては数ヵ月~年単位で時間のかかることもある作業です。
「これはどうしたらよいのか」と困ってしまうこともあるかもしれません。
そういった際には、ぜひトカノハートにご相談ください。
ご家族のお気持ちに寄り添いながら、ご不安な点もきちんとご相談して遺品整理を進めさせていただきます。
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いかがでしたか?
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