終活とは、人生の終わりを見越して準備を行うことです。終活に向けた片付けは、身のまわりの物を少しずつ減らすために行います。
今回は、終活に向けた片付けの目的や普段の掃除との違いについてご紹介していきます。
目次
終活に向けた片付けの目的
終活に向けた片付けの目的は大きく分けて二つあります。
まず、 残された家族の負担を軽減させることです。
あなたが意思疎通できない状態になったり、亡くなってしまったりした時に、身のまわりや自宅の片付けを全くしないままであれば、残された家族が代わりに行うことになります。家族が遠方で暮らしている場合は、あなたの自宅に通う時間もかかるため大きな負担になってしまいます。
また、必要な書類が見つからず、家族が手続きに苦労することも考えられます。
ある程度自宅の片付けをして、書類などをしっかりと管理しておくことで、家族にかかる負担をかなり抑えることができます。
もうひとつは、住環境を整えることです。
歳を重ねると、次第に体力や全身の筋力が衰えてきます。もし、部屋の中が散らかっていたり動線上に物が置いてあったりすると、障害物につまづいて思わぬ怪我をしてしまう可能性があります。
平成 27 年4月から令和2年3月末までに消費者庁に寄せられた「65歳以上の高齢者が自宅で転倒した」という事故情報のうち、8割以上の方が通院や入院が必要な怪我を負っています。 高齢者の転倒事故を発生場所別に見たとき、自宅での転倒は最も多く、48%を占 めています。
また、地震などの災害が起こった場合、高いところに積んでいた物が落下する危険もあります。
部屋を整理整頓し、安全な住環境を整えることは、安心して生活を送ることにつながります。これからの人生をどう生きたいか考えた時、健康に穏やかに生活できる住環境であることは大切なことです。
普段の掃除との違い
普通の掃除や片付けの際は、とにかくきれいにすること、整理整頓することを目標として行いますが、終活における片付けの場合は、ご自身が亡くなった時のことを考えて、最終的に「何を残すか」を考えながら行います。
まずは身の回りの物を次の4つに分類していきます。
①使っている物・現在の生活に必要な物
②使っていないけれど捨てたくない・捨てられない物
③誰かに譲りたい物
④数年使っていない物・すぐに捨てられる物
分類が出来たら④を処分します。続いて、③の譲り先を検討して、現時点で譲れる場合には譲ってしまいます。最後に、②が本当に残しておきたいものなのか再度確認し、徐々に物を減らしていきます。
普段の片付けであれば、必要ではない物も念のために置いておこうということがあるかもしれません。しかし、終活に向けた片付けでは「何を残すか」を考えて進めるので、収納するのではなく手放すようにします。
迷う物に関しては、捨てるまでの期間を設定して、期限までに必要と判断しなければ処分するようにするとよいでしょう。
すぐに処分する必要はありません。定期的に見直しを行いましょう。
終活に向けた片付けを進めるコツ
終活に向けた片付けをスムーズに行うには、意識しておくコツがあります。ここからは、終活に向けた片付けを進めるコツを紹介します。
気力・体力があるうちに始める
片付けを進めるにはかなりの手間と体力が必要となります。、判断力がある元気なうちに始めましょう。
体力や筋力が落ちてからだと、片付けがスムーズに進まなくなる恐れがあるため、なるべく早めに取り掛かるとよいでしょう。
使っていない物の処分から始める
現在使っていない物、数年使っていない物を処分する事から始めるとスムーズです。
何年も着ていない衣類や使う機会がない食器などは、処分しやすいのではないでしょうか。買取の利用を検討するのもよいかもしれません。
少しずつ進めていく
一度にやり切ろうしないことがコツです。一気に作業を済ませたくなることもありますが、途中で体力がなくなって挫折したり、慌てて片付けを進めて、必要な物まで捨ててしまったりすることがあります。
本棚や机など、目につく狭い範囲から手をつけるのがよいでしょう。
気軽な気持ちでできることから始めてみるのがオススメです。ご自身のペースで進めましょう。
書類を処分する際には注意する
保険や金融機関に関する重要な書類を処分してしまうと、あなたが亡くなった後に残された家族が手続きができず、困ってしまう恐れがあります。書類の中には再発行ができないものもあるため、書類の処分は慎重に検討しましょう。
1~2年ごとに見直しを行う
「一度整理したからもう大丈夫」とはせず、定期的に片付けを行うことも大切です。時間が経てば、必要だった物が不要になる可能性もあります。定期的に片付けの見直しをすることで、身のまわりがより整頓されていくでしょう。
他の人の助けを借りる
自分一人で作業するのが難しい場合は、家族や専門業者などに相談し、アドバイスや協力をしてもらうことも大切です。
特に大きな物を処分する時、処分する物がたくさんある時、誰に譲るか悩む時などは、そこで作業が止まりがちになるため、その都度助けを借りながら無理なく行いましょう。
勿体無いを誰かに活かしてもらう
長年使っていなかった物でも、そのまま捨てなければならないのは気が引ける方も多いです。そんな時は誰かに譲ったり寄付したりして使ってもらう工夫もあります。
物を手放すことによって、必要としている誰かに届くことになります。
トカノハートにご依頼くださるお客様もそのような方が多く、寄付していただいた物は誰かに使ってもらえるようにボランティアなどで活かしています。
まとめ
終活に向けた片付けでは、単なる整理整頓ではなく、不要な物は手放すことを意識して行うことが大切です。
一度にやりきろうとせず、無理のない範囲で進めていきましょう。
トカノハートでは生前整理を承っております。
定期清掃プランもご用意しておりますので、定期的な片付けの見直しの際にもお手伝いさせていただけます。
トカノハートでは、東京23区・関東全域で生前整理の代行を承っております。
ご依頼を検討されている方はお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!