コラム

高齢者こそ断捨離できない?身辺整理で捨ててはいけない12個を紹介

近年、シンプルライフを目指す「断捨離」が注目を集めていますが、高齢者にとっては簡単なことではありません。

長年かけて築いてきた思い出への深い愛着から、なかなか物を手放せないのが現状です。

しかし、むやみに物を手放すことが正解とは限りません。

実は年齢を重ねたからこそ、大切に保管しておくべきものがあるのです。

今回は、高齢者こそ断捨離できない理由や、身辺整理で捨ててはいけない12個のアイテムについてご紹介します。

高齢者こそ断捨離できない理由

歳を重ねるほど物を手放すことが難しくなります。

「片付けなければ」と思いながらも、なかなか踏み出せない高齢者が多いのが現状です。

その背景には、年齢を重ねることで自然と生まれる特有の価値観や生活環境が深く関係しています。

それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。

①思い出の品ばかり

結婚式のアルバム、子どもの手作り作品、家族からの手紙など、高齢者の家には思い出が詰まった品々が数多くあります。

これらは単なる「物」ではなく、人生の大切な思い出そのものです。

特に写真や手紙は今の時代のようにデジタルデータとして保存できなかったため、一度捨ててしまうと二度と手に入れることができない、かけがえのない宝物となっています。

②大量の物をため込んでいる

長年住み慣れた家には、いつの間にか物が増えていきます。

タンスの中の着物、使わなくなった調理器具、昔の家電製品など、捨てるに捨てられない品々が山積みになっているのです。

「いつか使うかもしれない」という考えから、新しい物を買っても古い物を手放せない傾向があり、結果として収納スペースは常に限界状態が続いています。

③戦時中の経験があるので物を大事にしている

物が極端に不足していた時代を経験した世代にとって、まだ使えるものを捨てることには強い抵抗があります。

修理して長く使い続けたり、別の用途で活用したりするなど、あらゆる物を大切にする習慣が今でも生活の中に息づいているのです。

そのため、「まだ使えるのに」という思いが、断捨離の大きな障壁となっています。

高齢者が断捨離する5つのメリット

高齢者こそ断捨離ができない一方で、断捨離は高齢者にとってメリットがあります。

ここでは5つのメリットを紹介しましょう。

①暮らしやすくなる

年齢を重ねると、物の管理や整理が徐々に大変になってきます。

しかし物を整理して生活をシンプルにすれば、探し物に時間を取られることがありません。

どこに置いたか分からなくなるストレスから解放されるだけでなく、床に物が散らかっていないことで転倒のリスクも減らすことができます。

毎日の掃除や片付けも楽になり、結果として暮らしやすくなるのです。

②節約できる

断捨離を通じて、自分に本当に必要な物が見えてきます。

「物を増やさない」という意識が自然と芽生え、ついつい買ってしまいがちな日用品や衣類なども本当に必要かどうか考えるようになるのです。

結果として無駄な支出が減り、家計にゆとりが生まれることになります。

③見られたくないものを処理できる

古い手紙や日記、若い頃の思い出の品など、人には見られたくないものが誰にでもあるものです。

元気なうちなら、こうした私的な品々を自分の判断で適切に処分することができます。

大切な思い出は残しつつ、本当に処分したいものを他人の目に触れることなく整理できるのは、今のうちしかできない大切な作業といえるでしょう。

④いざというときに家族に迷惑をかけない

高齢期には、急な入院など予期せぬ事態が起こることがあります。

そんなとき、部屋中に物が溢れていては、必要な物を探すだけでも一苦労です。

身の回りの物をあらかじめ整理し、必要最小限にしておけば、緊急時でも慌てることなく対応できます。

また、介護が必要になったときも、片付いた環境であれば家族の負担は大きく軽減されるでしょう。

⑤入院や施設に入るときに心残りが発生しない

入院や施設に入るときに「もっと整理しておけばよかった」と後悔しないためにも、元気なうちからの準備が大切です。

最近では遺品整理の需要が増えていますが、残された家族は物に込められた想いを判断することができません。

大切な思い出の品は残し、処分すべきものは自分で決める。

そうすることで、次の人生のステップに進むための心の準備にもなるのです。

身辺整理で捨ててはいけない12個を紹介

断捨離には様々なメリットがありますが、むやみに物を処分するのは危険です。

思い出の品や大切な書類など、手放してはいけないものもたくさんあります。

ここでは、身辺整理で捨ててはいけない12個のアイテムをご紹介します。

①子供の成長記録

入園・入学時の写真、運動会のメダル、学校での絵や作品など、子どもの成長を記録したものは何物にも代えがたい思い出です。

これらは子どもにとっても将来大切な宝物となり、家族の歴史を伝える大切なアイテムとなります。

②二度と手に入らない思い出

棺桶に入れたいと考えているもの、特別な記念日の品など、かけがえのない思い出の品々は保管しておきましょう。

写真は可能な限りデジタル化して保存し、実物は厳選して保管するのがおすすめです。

③日常生活で必要なもの

日常生活で必要なものをわざわざ捨てる必要はありません。

鍋やフライパン、包丁などの調理器具、シーツやタオルなどの生活用品は、必要最低限の数を見極めて保管しましょう。

④緊急時に必要なもの

携帯電話、電池、懐中電灯、救急箱などは必須アイテムです。

災害時に備えて、常に使用可能な状態で保管しておく必要があります。

また、非常食や飲料水、携帯ラジオ、モバイルバッテリーなども用意しておきましょう。

これらの防災用品は定期的に点検し、消費期限や電池の残量をチェックすることが大切です。

⑤自分ものではないもの(配偶者・子供のものなど)

配偶者や子供の所有物は、必ず本人に確認してから処分するようにしましょう。

本人にとっては大切な思い出の品かもしれませんし、将来使う予定があるかもしれません。

特に思い出の品については、時間をかけて家族で話し合い、慎重に判断することが重要です。

⑥先祖代々受け継がれてきたもの

家族の歴史を語る大切な品々は、次世代に引き継ぐべき貴重な財産です。

特に愛着や思い入れのあるもの、家族にとって意味のある品は、しっかりと保管しましょう。

⑦リセールバリューの高いもの

高級ハンドバッグやファインジュエリーは、付属のタグや箱と共に保管することで、将来的な買取価値を保持できます。

ブランド品は適切に保管することで資産価値を維持できるため、元箱や保証書などの付属品も大切に保管しておくことが重要です。

⑧重要な書類関係

保険・年金関係書類、不動産権利書といった重要書類は、決して処分してはいけません。

これらの書類は紛失すると再発行に時間や手間がかかるため、耐火金庫などで安全に保管することをおすすめします。

⑨必ず使う消耗品

常用している薬や日用品は、突然なくなると困ります。

特に処方薬については、常に手元に置いておくべきです。

トイレットペーパーや洗剤、ティッシュなどの生活必需品は、ある程度ストックがあると安心です。

ただし、必要以上に買い込まず、適量を心がけましょう。

⑩寄付したほうがよいもの

まだ十分に使える衣類や家具などは、必要としている人のために寄付を検討しましょう。

地域の福祉施設や子育て支援センター、リサイクルショップなど、寄付先は様々です。

ただし、状態の良いものに限り、清潔に保たれているものを選びましょう。

相手に喜んでもらえる寄付を心がけることが大切です。

⑪修理して使えるもの

少しの修理で使用可能になるものは、安易に捨てずに修理を検討しましょう。

特に家具や電化製品は、修理することで長く使えることがあります。

⑫毎日使っているもの

日常的に使用している物は、習慣や生活リズムを保つために重要です。

使用頻度の高いものは残しておくことをおすすめします。

キッチン用品、洗面用具、お気に入りの服など、毎日の生活に欠かせないものは、取り出しやすい場所に整理して収納しましょう。

使いやすく整理することで、快適な暮らしを維持できます。

年代別断捨離のコツはある?

年齢によって体力や生活環境が異なるため、断捨離の進め方も年代に応じて工夫が必要です。

ここでは50代、60代、70代それぞれの断捨離のコツをご紹介します。

50代の場合

体力や判断力が充実している50代のうちに、計画的な断捨離を始めることをおすすめします。

ただし、高い場所にある重い物を下ろしたり、荷物を運んだりする際は怪我に注意が必要です。

60代、70代になる前に整理を済ませておくと安心でしょう。

60代の場合

60代では体への負担を考慮しながら、計画的に進めることがポイントです。

服など取り組みやすいものから始めたり、小さな棚や狭い部屋から着手したりするのがおすすめです。

また、これからの人生を見据えて本当に必要なものを選び、生前整理の視点も持ちながら進めていきましょう。

70代の場合

70歳からの断捨離は、体力や気持ちの変化に十分注意を払いながら、無理のないペースで進めることが大切です。

体力の衰えがさらに進む80代に向けて、早めに整理を始めることをおすすめします。

必要に応じて家族や友人に相談しながら、老後の生活を快適に過ごすための整理を心がけましょう。

また、この時期は将来のことも考え、家族への負担を減らすための生前整理も視野に入れると良いでしょう。

まとめ

高齢者の断捨離は慎重に進める必要があり、特に大切なものは手放さないことが重要です。

大量の思い出の品や書類の整理は、一人では判断が難しいものです。

トカノハートでは、これまでの経験を活かし、思い出の品や大切な書類の整理を丁寧にサポートしてきました。

物の選別や整理に悩まれている方は、ぜひトカノハートをご利用ください。

経験豊富なスタッフが、お客様に寄り添いながら、安心して身辺整理を進められるようお手伝いいたします。

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