コラム

終活は何歳から始めるべき?身辺整理の方法を40代・50代向けに解説

終活といえば高齢者が行うものというイメージが強いですが、最近では40代・50代から始める方が増えています。

では、終活は実際何歳から始めるべきなのでしょうか?

そして、何から手をつければよいのでしょうか?

今回は、40代・50代の方に向けて、終活の具体的な進め方についてご紹介します。

終活とは?なぜ重要なの?

終活とは、人生の終わりについて考え準備する活動です。

単なる死の準備ではなく、残された時間をより豊かに生きるための前向きな取り組みといえるでしょう。

具体的には、遺産相続や遺品整理の手続きに関する情報をまとめたり、自分の人生観や半生を綴ったりする活動が含まれています。

人生の最後をどのように迎えたいか、どのような想いを残したいかを考え、整理することで、自分らしい人生の締めくくりを実現できるのです。

終活が注目される背景には、少子高齢化の進展があります。

高齢化に伴う介護人材の不足や、社会保障制度の将来への不安から、高齢者自身が老後や死後に向けて備える必要性が高まっているのです。

終活には大きく3つの目的があります。

・新しい趣味の計画や資産形成など、老後の不安を解消し、いきいきと暮らすための準備
・エンディングノートに必要な情報を記録し、葬儀や遺産相続などの手続きをスムーズにすることで、遺された家族の負担を軽減
・遺産相続を巡る争いなど、家族間のトラブルを未然に防ぐ

このように、終活は自身の将来への不安を解消し、同時に家族への配慮も含めた、人生の集大成として重要な意味を持つ活動となります。

終活は何歳から始めるべき?

終活というと高齢者が行うものというイメージが強いですが、適切な開始時期は人それぞれです。

家族構成やライフスタイル、働き方などによって準備を始めるベストなタイミングは異なります。

40代・50代で始める人も多い

最近では、40代・50代から終活を始める人が増えています。

その背景には、仕事や子育てが一段落し、自分の人生を見つめ直す余裕が生まれる時期だということが挙げられます。

また、親の介護や看取りを経験することで、自身の老後や死後について考え始める方も少なくありません。

早い段階で終活を始めることには、いくつかのメリットがあります。

時間的な余裕があるため、焦らず計画的に進められることはもちろん、元気なうちから準備することで、より充実した計画を立てることが可能です。

また、資産形成や保険の見直しなど、経済面での対策も十分に行えます。

何から始めればいい?

では具体的に、何から準備を始めればよいのでしょうか。

実は、日常生活の中でできることから少しずつ始めるのがコツです。

たとえば、年に一度の大掃除をするときに、必要なものと不要なものを見直してみる。

保険の更新時期に、家族の生活設計を考え直してみる。

このように、普段の生活の延長線上で終活を始めることで、より自然に取り組むことができます。

終活ですること一覧

日常生活の延長で始められる終活ですが、準備しておくべき項目は他にもあります。

ただし、すべてを一度に行う必要はありません。

むしろ、40代・50代から計画的に取り組むことで、自分らしい終活が実現できます。

ここでは、終活で準備すべき7つのポイントを、具体的な進め方とともに解説していきます。

①エンディングノートの作成

終活の基本となるのがエンディングノートの作成です。

財産や介護に関する希望、葬儀の希望など、様々な情報を記録しておくことで、残された家族の負担を軽減できます。

基本情報や身の回りのこと、ペットの世話など、記載する項目は多岐にわたります。

市販のエンディングノートを活用すると必要な項目が網羅されているため便利ですが、手持ちのノートでも構いません。

記入の際は一度に完成させようとせず、思いついた時に少しずつ書き加えていくのがコツです。

②相続・財産整理の準備

相続や財産に関する準備は、特に重要な終活の一つです。

預貯金、保険、不動産などの財産目録を作成し、相続に必要な書類をまとめておきましょう。

家族間のトラブルを防ぐためにも、財産の全体像を把握し、整理しておくことが大切です。

また、相続税の対象となる可能性がある場合は、早めに専門家に相談し、適切な節税対策を検討することをおすすめします。

③葬儀・お墓の希望を伝える

葬儀の形式や規模、お墓についての希望は、できるだけ早い段階で家族に伝えておくことが大切です。

近年は家族葬や直葬など、簡素な葬儀を選択する方が増えています。

また、お墓の形態も従来の墓石から樹木葬や散骨まで選択肢が広がっています。

特にお墓の選択は次世代にも関わる重要な決定となるため、家族の意向も踏まえつつ、費用面も考慮しながら検討していきましょう。

実は、葬儀は生前に予約することも可能です。

事前に準備を進めておくことで、残された家族の精神的・経済的な負担を軽減できるだけでなく、自分らしい最期の選択ができます。

④身辺整理と断捨離

40代・50代からできる終活として、まずは身の回りの整理から始めるのがおすすめです。

使わなくなった家財道具や古い書類の整理は、現在の生活の質を高めるだけでなく、将来の遺品整理の負担も軽減します。

思い出の品は写真に収めてから処分したり、リサイクルショップを利用したりするなど、無理のないペースで計画的に進めていきましょう。

⑤デジタル遺産の管理

現代の終活では、デジタル遺産の管理も重要な項目となっています。

SNSアカウントやネットバンキング、クラウドストレージなど、日常的に利用しているデジタルサービスの情報を整理しておく必要があります。

ID・パスワードの管理方法や各サービスの解約手順を記録し、万が一の際に家族が対応できるようにしておきましょう。

同時に、クラウド上の写真や動画なども整理し、大切なものは印刷や外部保存をしておくと安心です。

⑥住まいの見直し

将来の暮らしを見据えて、住まいの見直しも終活の重要な要素となります。

加齢に伴う身体機能の低下に備えたバリアフリー化や、防犯対策の強化を検討しましょう。

また、医療機関や買い物がより便利な場所への住み替えなど、自分の状況や家族構成の変化に合わせた選択肢も考えていく必要があります。

⑦友人リストの作成

日頃から付き合いのある友人や知人の連絡先をリスト化しておくことも終活の大切な要素です。

連絡先だけでなく、その人とのエピソードや関係性なども記録しておくと、万が一の際に家族が適切に連絡を取ることができます。

特に仕事関係の知人は家族が把握していないことも多いため、きちんと整理しておきましょう。

終活で注意すべきポイント

終活は誰もが避けて通れない人生の大切な準備です。

ここでは特に注意したい2つのポイントについて、詳しく解説していきます。

①おひとりさまこそ終活を実施するべき

「家族がいないから終活は必要ない」と考えがちですが、実はその逆です。

おひとりさまこそ、終活は重要な意味を持ちます。

最期まで前向きに生きること、孤独死を防ぐこと、死後に周囲に迷惑をかけないこと、遺品や遺産を希望通りに処理することなど、家族に頼れない分、しっかりとした準備が必要になります。

②終活はネガティブなものではなく、メリットが多い

自分の死を考えることで不安を感じる方もいるでしょう。

しかし、終活は残された時間をより充実させるための前向きな取り組みです。

一人で抱え込まず、必要に応じて専門家に相談するのもよいでしょう。

ファイナンシャルプランナーや弁護士、税理士など、専門家のサポートを受けることで、より確実な準備が可能になります。

また、家族や周囲の人との対話のきっかけにもなります。

終活の内容を共有し、自分の思いを伝えることで、より深い理解と支援を得られるはずです。

これからの人生をより豊かに過ごすためにも、終活を前向きにとらえていきましょう。

終活を始めるタイミングと適切なペース

終活の開始時期に決まった基準はありませんが、人生の転機が一つの目安となります。

ここでは、終活を始めるタイミングと、無理なく続けるためのペースについて解説します。

年齢以外に始めるタイミングの目安はある?

終活を始めるきっかけは人それぞれです。

定年退職を機に時間的な余裕ができたとき、自分や家族の健康に不安を感じたとき、結婚して子どもができたとき、身近な人との別れを経験したときなど、人生の節目が一つの目安となります。

特に定年退職後は、セカンドライフについてじっくり考える良い機会です。

適切なペースはある?

終活には正解となるペースはありません。

重要なのは、焦らず計画的に進めることです。

たとえば、エンディングノートは一度に書き上げようとせず、項目ごとに少しずつ記入していくのがおすすめです。

また、気力・体力のある状態で取り組むことも大切です。

定期的に内容を見直し、必要に応じて修正することで、より充実した終活となります。

終活は一度に全てを完了させる必要はありません。

自分のペースで少しずつ進め、必要に応じて見直しを行いながら、理想の人生の終わり方を考えていきましょう。

まとめ

終活には、エンディングノートの作成や身辺整理、相続の準備など、様々な取り組みが必要ですが、一人で抱え込む必要はありません。

誰もが考えるべき課題となった終活において、生前整理や遺品整理のプロフェッショナルとして、トカノハートが皆様の終活をサポートいたします。

単なる片付けだけでなく、お客様一人ひとりの想いに寄り添い、その方らしい生き方を実現するためのトータルサポートを提供しています。

終活に関する不安や悩みがございましたら、まずはお気軽にご相談ください。

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